講座概要

講座の背景・目的・特長

 近年、携帯端末搭載のレーザースキャナをはじめとする多様なセンサーの普及や、計測データの解析技術の進展により、3次元時空間情報の取得が容易になっています。これに伴い、第5期科学技術基本計画で提唱されたSociety5.0において、サイバー空間とフィジカル空間を連携する「デジタルツイン」の概念が重視されています。

 本特別講座では、NEDOプロジェクト「産業DXのためのデジタルインフラ整備講座/3次元空間情報基盤に関する研究開発」(以下「コアPJ」)で構築された3次元空間情報基盤を基に、インフラメンテナンス分野における活用を中心に学びます。具体的には、空間IDを活用して、地形・地物などの静的データと人流などの動的データを統合・連携する情報基盤の理解を深め、実務での活用方法を習得します。

 本講座では、

①基礎知識の習得

②実践的な活用方法の学習

③実業務への導入プロセスの試行

を目的とし、産官双方の参加を促すことで、人材育成と交流を活性化し、空間ID・3次元空間情報基盤の普及を推進します。

人材育成講座の開講

 本特別講座では、産官の双方を対象に、インフラメンテナンス分野での 空間ID・3次元空間情報基盤の実務活用 を目的としたカリキュラムを提供します。官公庁・地方自治体の職員や、インフラ管理に関わる企業の技術者が共通の知識を持ち、実際の業務で活用できるスキルを習得できるよう設計されています。

 講座は、以下の2つのパートで構成されます。

ハイブリッド開催 により、オンライン参加者もPC環境を活用して学べる機会を提供します。

人材交流の促進

 本講座では、単なる講座提供にとどまらず、産官の技術交流の場 を設け、実業務への導入を促進します。
 受講生同士のネットワーキング:空間ID・3次元空間情報基盤の導入を検討する産官の関係者が、技術や課題について議論できる機会を創出

テーマ別講習会:実務への応用を深めるための専門セミナーを開催

シーズ・ニーズのマッチング交流会:受講生が持つ技術や課題を共有し、新たな連携を促進

 こうした取り組みを通じ、受講生が得た知識を実務へ活かし、社会実装を加速させることを目指します。

講座実施体制

関連情報・実績については、以下をご参照ください。

NEDO 産業DXのためのデジタルインフラ整備事業/3次元空間情報基盤

講座監修

 本講座の開講にあたり、NEDOのコアPJで空間ID・3次元空間情報基盤の開発に携わる学識者に講座監修として参画します。また、対面講座にあたっては両先生にも参画いただき、交流を図っていただきます。法政大学の今井龍一教授、大阪経済大学の中村健二教授が中心となり、社会的背景、技術の実装、ユースケースのすべての面において専門的な知見を提供します。

大学名・学部名 教員名
法政大学デザイン工学部 今井 龍一
大阪経済大学情報社会学部 中村 健二